グルテンフリーについて

最近目にすることが多くなってきたグルテンフリーですが、本当にきちんと説明をできる日本人はどのくらいいるのでしょうか?残念ながら、日本で言われているグルテンフリーは世界基準とはかなりかけ離れています。健康志向といういみでグルテンフリー生活をするのであればそれでも問題はありません。ただ、世の中にはグルテンフリー生活をせざるを得ない方たちがいるのも事実です。ここではその点について深くお話ししたいと思います。

グルテンフリーとの出会い

みなさんがグルテンフリーと聞いて思いつくのは何ですか?最近ではグルテンフリーのお店や商品も増えてきたので少し知識がある方もおられるかと思います。私も正直数年前までは全く知りませんでした。私がグルテンフリーを知ったきっかけは主人にあります。彼はセリアック病を持っており、グルテンフリーの物しか飲食できません。(セリアック病って何という方はこちらをチェックしてみてください😊About Celiac disease (セリアック病))出会った当初は全く無知だったため、手探りで日本の食材のラベルを片っ端からチェックして料理をしていました。今では大体わかるので毎回チェックすることはなくなりましたが、新製品や未使用の物に出くわした時には必ずラベルチェックが欠かせません。

グルテンフリーとは

この商品はWheat Free Oates(小麦不使用)と記載されていますがグルテンフリーとは記載なし。
こちらはWheat freeに付け加えてグルテンはないと黄色い文字で記載ありのグルテンフリーオーツ。

簡潔にいうと、小麦、ライ麦、大麦、オーツ麦など麦系のグルテン質を含んでいない物を指します。(※ここではこのグルテンを除去することで体にいい影響を与えるというようなダイエット目的での情報は主旨が違う為省かせていただきます。)最近オーツ(オートミール)も最近健康食としてはやりつつありますが、こちらもグルテンを除去された物以外は基本グルテンが含まれています。なぜこのように書いたかというと、日本ではたくさんグルテンフリーといいながら有機オーツなどを使用しているクッキーやお菓子を見かけることが増えてきました。これはおそらくオーツ麦自体に馴染みがなかった日本人からすると、グルテン=小麦なので小麦を除去すれば大丈夫という考えからなんだと思います。日本でのラベル義務にオーツなどが含まれていない為しょうがないといえばそれまでなのですが、これでは本当のグルテンフリーではありません。上記の2つの商品がそれの具体例になります。海外ではこのようにきちんと記載されています。日本、日本食が好きだからこそ、正しい知識を広めて、世界対等になっていきたいというのが私のここで願いです。

世界基準のグルテンフリー

国によってグルテンフリーの厳しさの基準は若干異なってくるのですが、欧米共通であるのは上記に記載された材料が含まれているの製品にはグルテンフリーと記載出来ないことです。また、本来であれば、グルテンを使用する同じ設備で生産、調理された物に関してもグルテンフリーと記載することができません。これにはかなり細かい基準数値があり、それをクリアしなければならない為です。セリアック病が認知されていないアジア諸国ではグルテンフリーの基準がなく、日本の様に曖昧になっているのも事実です。グルテンフリーという言葉がマーケティングの一部としかされていないが現実です。この世界基準に関しては詳しくはまた別の時に書きたいと思います。